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ニブロール《see/saw》

2012/08/26 18:47
越後妻有版、観られなくてくやすぃ~~!!ってことで、横浜版の観劇記録を書くで!
とっちらかってるけど、今後まとめるための礎なので、どうぞ許して下さいませ。

▼テーマ
see/saw…
片っぽがあがるともう片っぽが下がる。もう片っぽがあがるともとのほうが下がる。
誰かが幸せになると、別の誰かが不幸になる。誰かのことを祈ると、別の誰かを呪わずにはいられない。そゆこと?
実はあんまよく覚えてないんだよな。ちょっと丁寧に場面を思い出してみよう。

▼シーン、思い出してみる
最初白い服の人が一人で、黒い影のもわもわを発生させながら踊ってた。
そのあと、白い服の人が2人になり、4人になり、幸せそうに踊ってた。キホン、2人1組で、ときどき全員できゃっきゃうふふしながらチャイルデイッシュに踊ってたな。うん。けど、足とか膝とかけっこう痛かったと思うよ?舞台の床、大理石でしたから。
その間、壁に何人もの人影とかが写っていた、ような。
そして、足の裏が痛くなるようなユニゾン。床に座った状態でときどひっくり返ったりしながら、がんがん足を踏み鳴らして4人がバラけつときどき揃いつ踊る。

そうこうしていると、写真か何かが壁にプロジェクションされて、じきに、黒い服の人たちがぞわぞわと出てくる。出てきながらずっと「あ゛ーーーーーーー!!!!!!」って長い息で喚き続ける。2分とか、3分とか、ヘタしたら5分くらい?ずっと、20人くらいもの人が叫んでた。この黒い人達は、おそらく、プロのダンサーではない、公募の人たち。わーっと叫んで、シーソーを下げたり通せんぼされたりしながらこっちにやってきて、止まって、それでもずっと叫んでた。とてもヒステリックだった。あまりにも破壊的なので、矢内原美邦って、癲癇持ちなのではないか、これが彼女の見ている世界なのではないかって思った。
そのあと確か皆ひっこんで、黒い人が一人何かを持ってきたのか、そういうのをきっかけに場面が変化し、黒い人達が踊り始める。この間、プロのダンサーも入ってきたっぽい。
下手手前でガンガン金属板に何か金物を叩きつける人がいたり、つきとばしつきとばされる連鎖があったり、女の人に不条理な命令を続ける男の人がいたり。そういう場面が入れ替わり立ち代りずっと続く。
最後に黒い人が一人が踊ってたのかな…そんな感じで舞台は終わる。

▼身体性
矢内原美邦の演出って、身体感覚をかなり使わせるタイプだよね。
痛い!辛い!手ェ引っ張られた!びゅんっ!小さいことかまってらんねー騒音立てちゃうもんね、がちゃーーーーん!!

ニブロールのダンスは以前はコドモ身体って言われてて、早すぎる振りとかで身体能力的なコントロール不全に陥らせたダンサーを見せて、いまにも転びそうな状態とかや観客が共感できるようにしてたらしい。今は、ニブロールも有名になって、ダンサーも身体能力がすごく高い人が入るようになって、「ユニゾンで妙に強く足を踏み鳴らす」「思いきり突き飛ばす」といった激しーい振りが目立つ感じ。
そしてこれは、少しピナ・バウシュの手法に似ている。ピナの方が、リズムに合わせてもう少しゆるく、でももっと仕草とか人々の配置とか色々な方法でしつこくそれをやってる感じだけれど。
人間はこうゆうの見ながら、ミラーニューロンつかって自分の立場に置き換えて、身体感覚を擬似的に使うんだって。ときどき忘れちゃうんだけど、触覚とか筋感覚とかそういう感覚も駆使しながら観ると面白いんだよね。ダンスって。

▼感想
あの暴力的なものが矢内原美邦が見ている世界なのかな。
先の、シーンを思い出す、の項目で書いた「癲癇持ちなのかと思った」という感想につながるのだけれど。
私が生ぬるく生きている同じ世界を、あんなに厳しいものとして受け止めているらしい。
頭ではわかっているけれど、少し悲しい気分になった。

▼映像
映像との合わせ方も凄かったな。ソロシーンでダンサーが壁ぎわで踊るのに合わせて、ダンサーから黒い輪っかとかザワザワしたものとかが溢れて昇っていく。手を上げると、そこからシャボン玉みたいな輪の影がボコボコ立ち昇っていく。
映像と人と、よく合わせたなーなんて技術的なとこに感心しつつ、ダンサーから沸き上がる何か、しかも黒い何かがダークで幻想的だった。
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